ヨガと食生活 〜 お肉とはどう向き合う? 〜

ヨガの先生をやっていると、よく「ベジタリアンですか?」と質問を受けます。

わたしもポールもベジタリアンではありません。お肉もお魚もおいしく頂きます。ただし、私たちは食生活にはある程度、気をつけています。お肉はなるべく食べないようにしており、ラザニアとか肉がないとどうしても物足りない時に使う程度にしています。肉をどうして控えているかというと、

1、肉を食べるとどうしても体が重くなるので、次の日の目覚めがよくなかったり、胃もたれを感じるときがある。

2、日本人は肉・乳製品を消化する力が欧米人に比べると弱く、胃もたれしやすくなるだけでなく、消化しきれない食べ物が老廃物となって体のなかに残りやすい。

3、アーユルヴェーダ(インド医学)的にはお肉はラジャスティックな食べ物であり、メンタルが攻撃的になりやすい。 *ラジャスティックとは何かについては、次回にでも紹介します。

といった理由があります。しかし、ベジタリアンになれば健康かというと、そうとは限りません。不十分な知識で行うと、必要な栄養素が不足する・・・というのはよくある話。骨粗しょう症になったり、肌がかさかさになったり、鉄分不足になる・・・という弊害がおきます。ベジタリアンになるのはいいですが、きちんとした知識をもって行うことが大事です。大豆や発酵食品などを意識的にとるよう心がけています。

わたしは厳格なルールは作らないようにしています。確かに健康のために避けるべき食べ物は沢山ありますが、厳格なルールを設けたがために自分の頭までも頑固になってしまいそうな気がするからです。料理も芸術だと思うので、素晴らしいフランス料理、創作料理、和食はぜひ堪能したいもの。また海外旅行にいって、その土地の郷土料理が食べれないのも寂しいと思うのです。ルールとは「恐れ」があるからこそ生まれるもの。恐れをなくし、自分の体の声に真摯に耳を傾けることで、バランスのとれた食生活に自然となっていくと思います。

わたしのヨガ友達ミリアムはベジタリアン。彼女と一緒にご飯を食べる機会が多く「お好み焼きとかラーメンとか、もっとおいしい日本のものを紹介したい」と思うことがよくあります。そう思う反面、彼女の信念の強さにはいつも感心させられます。彼女は絶対揺るぎません。それは食生活だけでなく、ヨガのクラスにも彼女のストイックさが出ており、お酒を呑んだ次の日も必ずヨガ教室に来ます。彼女のおかげで、よりベジタリアンとしての知識が増え、いろんなことに気づけるようになりました。例えば、彼女がチーズにもベジタリアン用とノンベジタリアン用があると教えてくれました。チーズを作る過程で「レンネット」というものを使いますが、レンネットとはもともと仔牛の第四胃を塩漬けして抽出したもの。これを牛乳に添加すると牛乳が凝固する性質があり、古くからチーズ製造に利用されています。

一方、微生物や植物にも同じ働きをもつ酵素を生産するものがあり、チーズ製造に利用できます。微生物や植物から生産したものには「凝乳酵素(微生物由来)」「凝乳酵素(植物由来)」があります。

イギリスではベジタリアン用のチーズにはマークがついているので、一目でわかるといいます。インドもそう。ベジタリアン用にはグリーンのマークが着いており、明らかにベジタリアンやろ!と突っ込みたくなるヤクルトにまで「ベジマーク」。ちなみにヤクルトはインドでは健康ドリンク的な感じで飲まれています。砂糖いっぱいなのにね。おいしいけどさ〜

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日本もベジタリアンとノンベジタリアンのマークが早くついてほしいなと願っています。なぜなら、ベジタリアンの人にご飯をつくるとき、わたしはいつもネットでそれが完全にベジタリアンなのか調べる・・・という作業が発生しているから。

自分の体は他人とは違うように、食生活も他人とは違っていて普通。「あこがれのモデルがベジタリアンだから」という理由でベジタリアンになるのは危険です。しっかりと知識をつけ、そして自分の体と相談しつつ、食べるものを選ぶべきです。それはルールとして決めるべきものではなく、その時々に応じて柔軟に対応していくべきだと思います。半年ベジタリアンやってみて、その次はノンベジタリアンやってみて、どっちの期間が体調がよかったか実験してみるのもいいでしょう。

ただし、忘れてはいけないのは、世界には食べるものにも困っている人が沢山いるということ。ベジタリアン、ノンベジタリアンの議論ができるということはとても贅沢なことです。日本人として、しっかりと食べる前には「いただきます」、食べた後は「ごちそうさまでした」と言って感謝の気持ちを忘れないようにしたいものです。

PN2009112101000222.-.-.CI0003

(ゴミをあさる子供。インド。写真:http://www.47news.jp/CN/200911/CN2009112101000200.html)

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